戦時に「満州」(中国東北部)から朝鮮の平壌へ避難し亡くなった沖縄出身者の3人の遺骨が、北朝鮮平壌市の竜山(リョンサン)墓地に埋葬されていたことが、3日分かった。3人は那覇市出身の眞榮城正喜さん=当時(70)、孫の正光さん=同(6)と生後数カ月のキクエさんの3人。正光さんの姉、木村正子さん(82)=東京都=が同墓地埋葬名簿で3人の名を確認した。

 埋葬名簿を基に遺族を捜す「平壌・龍山会」の佐藤知也会長によると約2400人の埋葬者から身元が判明したのは約30人。沖縄出身では初めてという。

 父親が関東軍司令部の軍属だった木村さんは1945年6月、戦禍を逃れようと父を除いた家族5人で日本の植民地だった朝鮮の平壌に避難。日本の敗戦後は食料配給もなく45年10月正喜さん、46年1月キクエさん、2月に正光さんが衰弱して次々亡くなった。木村さんらは収容所を脱出し、朝鮮半島の南へ逃れ、帰国を果たした。

 12歳だった木村さんは収容所や墓地の場所を記憶していなかった。今年3人の名前を「平和の礎」に刻銘。報道されたことで「沖縄女性史を考える会」の比屋根美代子さんと本紙の連携で埋葬場所が特定された。木村さんは「場所が分かり安心した。祖父たちの魂がそうさせたのだろう」と話した。(編集委員・謝花直美)