漁師の山口修さん(60)、直人さん(57)兄弟が捕ってきた魚を、修さんの妻のゆかりさん(58)が調理し、お手頃価格で提供している。池間島唯一の魚メインの食堂で、「島の家庭料理を手軽に味わえる」と人気だ。2月8日に開業して6カ月近く。早くもテレビ番組や健康雑誌に紹介されて知名度が上がり、客足が伸びている。休日には修さんの娘の瞳さん(38)、孫の竜一君(14)も手伝いに訪れ、アットホームな雰囲気だ。

フライと煮付け、刺し身の3種類でサメを味わえる「サメスペシャル定食」

池間食堂の場所

娘や孫の協力を得ながら店を切り盛りする店主の山口修さん(前列左)と妻のゆかりさん(同2人目)

漁船の大漁祈願旗や、かつて狩俣地域と島を結んだ定期船「黄金丸」の航海安全を願う旗が掲げられている店内=池間食堂

フライと煮付け、刺し身の3種類でサメを味わえる「サメスペシャル定食」 池間食堂の場所 娘や孫の協力を得ながら店を切り盛りする店主の山口修さん(前列左)と妻のゆかりさん(同2人目) 漁船の大漁祈願旗や、かつて狩俣地域と島を結んだ定期船「黄金丸」の航海安全を願う旗が掲げられている店内=池間食堂

 食材は池間島の沖合で捕れる旬の魚。ヒメフエダイの煮付けやアオリイカのイカスミ汁、グルクンの唐揚げなど種類はさまざま。イチ押しはサメをフライや煮付け、刺し身の3種類で味わえる「サメスペシャル定食」(千円)だ。

 アンモニア臭がきつくない小ぶりなサメが捕れた時に出される逸品。一晩寝かせてこしょうやニンニク、ごま油などの味をしみ込ませたフライはサクサク。ゆかりさんは「初めて食べた客が鳥のササミかと驚くぐらい」と笑う。弾力のある刺し身は海ぶどうと共に、しょうゆベースの煮付けは肉厚で、箸が進む。自家製のジーマーミ(落花生)豆腐やモズクなどの小鉢も4品付きでお得だ。

 「島の住民は子どもの頃から食べてきたけれど、島外の宮古島の住民は食べたことのない人が多い。事前に電話で『サメあるねー』と確認してからこれ目当てに来る人もいる」とゆかりさん。注文者限定で会計時に「サメの歯」のお守りがもらえ、漁師町・池間島のPRにも一役買っている。

 「その時、その時で食べられる魚も違うので、ぜひ楽しんで欲しい」と修さん。大漁祈願旗で彩られた店内で島に伝わる味でのお持てなしに自信をみせた。(宮古支局・仲田佳史)

 【お店データ】宮古島市平良池間90の1。営業時間は午前11時から午後2時。木曜定休。駐車場あり。電話0980(75)2505。