【浦添】2020年の東京五輪で、沖縄が発祥の地とされる「空手」が正式種目に決まった。浦添市伊祖の沖縄空手道小林流大信館本部道場(大城信子館長)では子どもから大人まで約40人の門下生が熱の入った練習をする中、「空手が正式種目になってうれしい」「オリンピック選手になりたい」など喜びや期待の声が上がった。

東京五輪で空手が正式種目に決定し、元気よく練習する子どもたち=4日、浦添市・大信館本部道場

 4日夕、「エイッ」と力強い声が響く道場。正式種目決定のニュースを受け、4年後の東京五輪に期待を寄せながら、門下生たちが突きや蹴りなど「形」の練習に打ち込んでいた。

 ほぼ毎日通う道場で汗を流していたのは港川小5年の豊里拓巳君(11)。「自分も世界の人たちを相手に、オリンピックに出てみたい」と夢を膨らませた。

 空手を6歳から続けているという根間嵩之さん(28)は「沖縄が発祥の空手が世界に認められてうれしい。空手の伝統や歴史までしっかり世界に伝わればいいなと思う」と期待を込めた。

 大城館長は「これをきっかけに、空手に興味を持つ人や競技人口が増えてほしい。子どもたちの刺激にもなる」と喜んだ。

■「発祥の地からメダルを」 関係者喜ぶ

 東京五輪で空手が正式種目に決まり、県空手道連盟の照屋幸栄会長らは4日、那覇市の県体協スポーツ会館で記者会見した。関係者ら約40人が出席し、「待ちに待った採用だ」と万歳三唱して喜び、空手発祥の地・沖縄出身の選手によるメダル獲得を期待した。

 照屋会長は「沖縄という小さい島から空手が世界に発信され、世界の空手になった」と歓迎。翁長雄志知事は「沖縄県の知事として誇らしい」とメッセージを寄せ、沖縄での競技の一部開催や、事前合宿誘致などを目指す考えを示した。

 会見で、空手道・県少年少女選手権大会の形で6年連続優勝の田場琳奈さん(11)=浦城小6年=が「セーパイ」を、豊見城市の空手道場「仲本塾」の小学生8人が「クルルンファー」の形をそれぞれ演武し、種目決定に花を添えた。

 田場さんは「オリンピックと世界大会での優勝が夢。夢に向かってもっと練習したい」と決意。ゆたか小6年の山城澄心さん(11)は「五輪採用はとてもうれしい。世界王者の喜友名諒選手を超えられるように頑張る」と意気込んだ。