【恩納】恩納村山田沖約700メートルで、大規模なサンゴ群落が白化している状況を水中カメラマンの齊藤靖行さん(45)=那覇市=が写真と動画で撮影した。水深2メートルの地点で約100メートル四方のほぼ全てのエリアでテーブルサンゴや枝サンゴなどに影響が出ている。白化は、平均海面水温の上昇に伴って8月上旬に始まったとみられる。

テーブルサンゴやオヤユビミドリイシ、枝サンゴなどの白化が広範囲に確認された恩納村山田沖の水深2メートルほどの海中=9日午後2時40分(齊藤靖行さん撮影)

 齊藤さんは9日午後に撮影。「どれだけ泳ぎ進んでも白化が続く光景はショックだった」と話した。

 同行した恩納村のダイビングショップ「ブルーリーフ」のインストラクター横田崇さん(41)が7月下旬に潜った際は異変はなかったという。この付近はサンゴの密度が濃いとし「白化は30度を超える水温が影響したのだろう。回復を祈るしかない」と話した。

 横田さんによると、7月下旬に潜った際の水温は30度以上だったが、8月6~7日の雨で下がったとみられ、9日は29度だった。「30度以下なら白化が進むことはないだろう」とみている。

 日本サンゴ礁学会サンゴ礁保全委員会の中野義勝委員長は、2013年に県内全域で遠浅のサンゴ礁内(イノー)で起きた白化現象に近くなりつつあると言及。「イノーだけではなく、沖に向かって傾斜する『礁斜面』で白化が確認されれば深刻だ」と話した。