【リオデジャネイロ9日=又吉俊充】2000年のシドニー五輪女子重量挙げに出場し7位入賞した平良(旧姓仲嘉)真理さん(40)=沖縄工業高校教諭=が、リオデジャネイロ五輪日本代表コーチとしてチームに帯同している。三宅宏実選手(30)ら女子選手のサポートに加え、男子62キロ級に出場した糸数陽一選手(25)=警視庁=のセコンドにも付き、4位入賞を支え「縁の下の力持ち」になっている。

教え子の糸数陽一選手(左)の健闘をたたえる平良真理コーチ=9日午後、リオデジャネイロ(又吉俊充撮影)

 糸数選手が出場した8日の試合。中国の有力選手が思うように力が入らず、途中棄権するシーンがあった。平良さんは「減量で水分を抜いた際、塩分も抜けたため、脚がつったのでは」とみる。

 日本男子のエース・糸数選手も同様に腕や太ももをつることがあった。そんな糸数選手のために平良さんが沖縄から持参してきた乾燥梅干し「スッパイマン」。減量の最終段階で、唾液を出しつつ塩分を取るのが狙い。時期が早すぎても良くない最後の手段、と前置きし「私も梅干しを食べて減量に役立てていた。沖縄パワーですね」と笑う。

 教え子の糸数選手も「先生にセコンドに付いてもらって心強かった。楽しんで、思い通りの試合でいいよ、と言われて自分らしいパフォーマンスができた」と感謝する。

 女子選手も平良コーチを慕う。2大会連続でメダルを手にした三宅選手は、指導者で父、1968年メキシコ五輪銅メダリストの義行さん(70)と衝突し“家出”した2009年、平良さんを頼ったこともある。リオではコーチとして三宅選手を支えた平良さんは「減量と戦い、腰痛もありながら、精神力でメダルを取ることができた。本当に信じられない」と精神面での成長を感じたという。

 10日にリオを離れ、帰国の途につく平良さんは「県内でもジュニアの子たちが頑張っている。リオでの経験を沖縄、全日本での指導につなげたい」と意欲を語った。