9秒でまるわかり!

  • 尖閣諸島西の公海上でギリシャ船籍の大型貨物船と中国漁船が衝突
  • 漁船は沈没。海上保安庁が乗組員6人を救助、8人の捜索を続けている
  • 中国側は謝意を表明。衝突当時、中国公船6隻が近辺を航行していた

 11日早朝、尖閣諸島西の公海上で、ギリシャ船籍の大型貨物船「アナンゲル カレッジ」(10万6722トン)と、中国漁船「閩晋漁(みんしんりょう)05891」が衝突した。第11管区海上保安本部の巡視船が中国漁船の男性乗組員6人を救助した。命に別条はない。漁船は沈没したとみられ、11管が残りの乗組員8人の捜索を続けている。貨物船の乗組員23人は全員無事だった。

中国漁船乗組員の救助を行う第11管海上保安本部の職員=11日8時10分、魚釣島沖(提供)

 外務省は、外交ルートを通じて救助を中国政府に伝え、中国側は謝意を表明した。

 11管によると、同日午前5時32分ごろ、尖閣諸島周辺海域で領海警備中の海保巡視船が、ギリシャ貨物船の遭難通信を受信。巡視船と航空機が魚釣島の北西約67キロの公海に向かい、付近で貨物船を発見した。衝突時、貨物船は中国からオーストラリアに向けて航行中で、漁船は漁網の引き揚げ作業中だったという。公海上での操業で違法ではない。

 11管によると、衝突当時、現場近くの海域には、中国公船6隻が航行していたという。

 救助された漁船の乗組員6人は、石垣航空基地所属の海保ヘリで石垣市内へ運ばれ、病院へ搬送された。うち2人は発熱や胸の痛みがあるという。

 尖閣諸島周辺では、5日から中国の公船と漁船の動きが活発化、漁船は連日200~300隻が接続水域を航行し、一部は領海にも侵入。海保が警戒を強めていた。