那覇市の松島青年会は、旧盆ウンケー前日の14日から始まったエイサーの道ジュネーで、熊本地震の義援金を募っている。地域の清掃活動や非行防止パトロールなど「社会貢献」を掲げる同青年会。「かつて暴走行為などで迷惑をかけた分、社会に恩返ししたい」。復興に向けて歩を進める被災者に少しでも思いを届けるため、エイサーを舞った。

熊本地震の義援金を呼び掛けながら道ジュネーする松島青年会=14日夜、那覇市おもろまち

 道ジュネーは例年、青年会の活動費を集めるために募金活動をしてきた。今年は、会長を務める國吉真弥さん(23)が「震災で困っている熊本に支援金を贈ろう」とメンバーに呼び掛け、即決した。

 被災地の様子をテレビで見て、心を痛めていたという泉水拓磨さん(22)は「被災者は、言葉では言い表せないほど苦労をしている」と話し、懸命にばちで太鼓をたたいた。

 会長の國吉さんは「メンバーは10代の頃、暴走行為や近くの公園で飲酒して騒いだりして迷惑を掛けることも多かった」と振り返り、「青年会で地元の祭りなどに関わり、周囲から喜ばれることも増えた。これからは社会に恩返しするために活動したい」と語る。

 青年会の相談役として5年前から携わる徳田安成さん(54)は「被災者を支援しようと自発的に取り組んでいる。彼らの成長がうれしい」とほほ笑んだ。

 14日の道ジュネーは、那覇市おもろまちのコープあっぷるタウン前などで行い、力強い演舞を披露。集まった観客らに募金を呼び掛けた。募金をした呉我春之介さん(30)=糸満市=は「被災者に思いをはせ、義援金を募るのはとてもいいことだ」と感心した。道ジュネーはウークイの17日まで続く。