夏の甲子園初出場を決め喜ぶ嘉手納ナイン

 リオ五輪も盛り上がっていますが、熱戦が続く甲子園からも目が離せません。沖縄県代表の嘉手納は、16日の第1試合でベスト8をかけて高知県代表の明徳義塾と対戦します。沖縄ではちょうど旧盆の真っ最中。ご先祖様に嘉手納の勝利を祈りながら、試合を楽しく見るための3つのポイントを紹介します。(沖縄タイムス+プラス編集部) 

 

【その1】まわる!まわる!嘉手納ロータリー打線

 嘉手納の持ち味は何といっても、切れ目のない集中打。一度火が付くと止められません。沖縄県大会決勝では、それが威力を発揮しました。2点を先制された一回裏、打者一巡11人の猛攻で6点を奪い甲子園出場を決めました。(嘉手納が夏初V、甲子園へ

 そこで本紙が名付けたのが「嘉手納ロータリー打線」。嘉手納の「打ちつなぐ」スタイルと、沖縄県民なら誰もが知る地元嘉手納町のロータリー交差点をかけたものです。県大会決勝翌日の新聞では「初回一巡『ロータリー打線』」という見出しが紙面を飾りました。(嘉手納、激戦区勝ち抜き勢い

 甲子園2回戦の前橋育英(群馬)との初戦でも、七回表に打者12人で長短9安打を集め一挙8得点。逆転で春夏通じて甲子園初勝利を挙げました。3回戦の明徳義塾戦でも、自慢のロータリー打線が火を吹くのか、注目です。(「打ちつなぐ野球」本領発揮

嘉手納が甲子園出場を決めた県大会決勝戦を伝える7月18日の沖縄タイムス紙面。初めて「ロータリー打線」の見出しが使われた
これが全員でつなぐ「嘉手納ロータリー打線」だ。甲子園2回戦勝利を伝える紙面

 

【その2】文武両道、スルメのように味のある野球

 

 「教頭がスルメをひとつ買っていた」。甲子園が始まる1カ月前、ある高校生が詠んだ句が話題を集めました。作者は嘉手納高校3年生の古謝巧真君(17)。「伊藤園おーいお茶新俳句大賞」で応募総数75万9486句から大賞に選ばれました。7月下旬から「おーいお茶」のパッケージに掲載されているので、見た方もいるのではないでしょうか。(おーいお茶に沖縄の高校生の句

 実はこの句の作者、古謝君は野球部のレギュラー。6番ショートとして甲子園に出場しています。初戦の前橋育英戦では2安打の活躍。守備でもピンチを救う中継プレーで魅せました。「スルメみたいにじわりじわり味わいが出てくる野球をしてほしい」。地元の期待も高まっています。(話題の句、作者は甲子園球児だった!

 

【その3】あの超大物歌手もエール 甲子園の頂点へGO!

 「七回まで祈るような気持ちでいましたが、大逆転素晴らしかったです」。嘉手納が甲子園で初戦を突破した夜、日本を代表する人気歌手から、お祝いメールが届きました。送り主はあの郷ひろみさん。(郷ひろみさん、嘉手納にメッセージ

 実は郷さんは嘉手納町の観光大使。嘉手納が甲子園出場を決めた時にも、3分余の熱い動画メッセージを送っています。郷さんの人生のモットーは「余力を残さない」。嘉手納野球部の「常にフルスイング」と通じるものがあるようです。(郷さん、嘉手納に動画でエール

 郷さんは、音楽による地域活性化を目指す嘉手納町の取り組みに賛同し、ことし3月に町の観光大使に就任しました。もし嘉手納が決勝戦に進めば、甲子園のアルプススタンドで応援する郷さんの姿が見られるかもしれません。(郷さん、嘉手納町の観光大使に

嘉手納町の観光大使に就任した郷ひろみさん(左)