【甲子園取材班】勢いに乗っている嘉手納がいよいよ夏2勝へ挑む。高校野球の第98回全国選手権大会第10日の16日、県代表の嘉手納は3回戦で明徳義塾(高知)と対戦する。試合前日の15日、両校とも打撃練習を中心に調整した。

3回戦に向け、打撃練習に汗を流す嘉手納ナイン=津門中央公園球場

ブルペンで投げ込む仲地玖礼(手前)と仲井間光亮=津門中央公園球場

守備練習をする明徳義塾ナイン=鳴尾浜臨海球場

3回戦に向け、打撃練習に汗を流す嘉手納ナイン=津門中央公園球場 ブルペンで投げ込む仲地玖礼(手前)と仲井間光亮=津門中央公園球場 守備練習をする明徳義塾ナイン=鳴尾浜臨海球場

 嘉手納ナインは西宮市の津門中央公園球場で約2時間汗を流した。普段と同じように付近の広場でヨガを行い、呼吸を整えてから練習に入った。

 1時間半近くを充てた打撃練習では、多彩な投手陣を擁する明徳義塾を想定。「打つ球、捨てるボール球を見極めさせる」(大蔵宗元監督)と、スライダーなど低めの変化球を中心に打ち込み、快音を響かせた。また、2回戦で先発した右横手投げ・金津知泰への対策として、大蔵監督自らマウンドに上がり、サイドスローで投げてボールの感覚をつかませた。

 指揮官がキーマンに挙げるのは、1番幸地諒承と2番仲井間光亮。出塁し、3番大石哲汰、4番知花拓哉の中軸につなげたい。初戦は幸地、仲井間ともに3安打。逆転した七回にはバントヒットを成功させるなどチャンスをつくった。

 2人が心掛けているのはコンパクトにセンター方向へ打つこと。幸地は「球をバットの芯に当て、はじき返す感覚がつかめてきた」と手応えを語る。仲井間も「変化球の低めを振らないよう選球を意識している。単打で打ちつなぎたい」と意気込む。

 ブルペンではエース仲地玖礼と仲井間が約30球ずつを投げ込んだ。コントロールを重視して投げたという仲地は「体調は良く、順調に仕上がっている。相手打者は低い打球で内野を抜いてくる」と警戒する。「ピンチでも気持ちを強く持ち、点を取られても負けない。最後まで投げ抜きたい」と気合十分だ。

■明徳 低め狙い打撃調整

 明徳義塾は15日、西宮市の鳴尾浜臨海公園球場で最終調整した。約30分間のシートノックで、野手陣は打球をほとんど後ろにそらすことなく、軽快なグラブさばきや送球を見せた。

 残りの時間は打撃練習に充てた。2死二塁から始まる実戦形式の打撃では、サインプレーや走塁などを確認した。

 フリーバッティングでは嘉手納のエース仲地玖礼を意識し、低めの球を振り込んだ。各打者ともフルスイングで外野へ運んでいた。

 また左腕の仲井間光亮を想定し、左投手の直球を広角に打ち返した。

■無失策の堅い守備で初戦突破

 明徳義塾は7年連続18度目の出場。13日の2回戦は無失策の堅守で境(鳥取)を7-2で下し、2年ぶりに初戦を突破した。馬淵史郎監督は夏の甲子園通算勝利数を28に伸ばして、歴代4位となった。

 初戦は9四死球を選ぶ一方で三振はゼロ。機動力で揺さぶって五つの敵失を誘うなどそつがない。高知大会で打率6割超と振れている1番立花虎太郎は、1安打3四死球と出塁率が高い。3番の西浦颯大も2安打と好調だ。

 投手陣は右上手の中野恭聖、右横手の金津知泰と技巧派がそろう。相手に合わせて先発を代えてくる。