おでんが全国トップ級の売り上げを誇る一方、冷たいアイスクリームはあまり売れない-。全国でも特異性が際立つ沖縄のコンビニ市場。売れ筋商品も、好みの味も、全国とは一風違う。業界関係者は「いかに『沖縄化』できるかが成功の鍵」と口をそろえる。

ローソン(左)とファミリーマート

 沖縄ファミリーマート、ローソン沖縄では、おでんに加え、揚げ物やコーヒーなど「熱々」「出来たて」が味わえる商品がレジ前カウンターに並ぶ。軒並み47都道府県内でトップ級の売り上げという。

 おにぎりを温める文化が全県的に定着する数少ない地域でもあり、業界内では「外食産業に親しみが深いからか」「何事もアチコーコー(出来たて熱々)を好む県民性か」との臆測も飛び交うが、実際のところは不透明だ。

 県内最多の297店舗(17日時点)を展開する沖縄ファミリーマートによると、県内で1日当たり約2万9千杯が飲まれる「ファミカフェ」のコーヒーも、全国より濃いめ仕立て。県民の好みに合わせた独自の味は沖縄だけという。

 「ファミチキ」の前身となる骨付きフライドチキンも、沖縄を皮切りに全国へ広がった。しかし全国では次第に骨なしで食べやすいファミチキが主流に。骨付きは販売を終了したが、沖縄だけは今も骨付きが売り上げ上位に食い込む根強い人気を誇っている。

 一方、9日から全国一斉におでんの販売を開始したローソン沖縄も、ソーキやテビチなど沖縄独自の具材を売り出している。

 店の正面入り口が引き戸ではなく、自動ドアなのも沖縄ならではの工夫。台風の強風でドアがむやみに開いたり、壊れたりするのを防ぐ狙いがあるという。