多良間村の農業、上原信行さん(73)のヤシ園に7日午前2時ごろ、重さ1・7キロのヤシガニが姿を現した。作業小屋で眠っていた上原さんは「野良猫と思ったが、人間の気配を感じても逃げないので怖くなった。久々に見た大物」と目を丸くした。

ヤシ園の小屋に忍び込んだ重さ1.7キロのヤシガニと上原信行さん=7日、多良間村(羽地邦雄さん撮影)

 このヤシガニはオスで、最も長い爪を左右に広げた長さは60センチ、甲羅の横幅は15センチ。ヤシガニは最大4キロまで成長するが、最近では食用に捕獲され、1キロを超える大物を見かけなくなっているという。

 多良間村では「ヤシガニ(マクガン)保護条例」で7~8月の採取を禁じている。上原さんは保全を目的にしばらく観察後、研究機関へ引き渡すか、自然に返す予定という。

 上原さんは「ヤシ園の近くに大きな岩があり、ヤシガニのすみかになっている。もっと大きいヤシガニがいるのではないか」と声を弾ませた。