小売り大手のイオンリテール(千葉県)がまとめた免税商品の売れ筋トップ10によると、沖縄を訪れた外国客には、紅イモや黒糖、塩を使ったカバヤ食品(岡山県)のプレッツェルが人気となっている。沖縄らしい材料を使うだけでなく、パッケージで「沖縄限定販売」を強くアピールしているのが特徴だ。ランクインした県産品は2商品にとどまった。(政経部・平島夏実)

沖縄地域限定のお菓子などが人気の土産品コーナー=イオン那覇店

沖縄地域限定のお菓子などが人気の土産品コーナー=イオン那覇店

 ランキングでは、免税システムを導入している県内のイオンとマックスバリュ計7店舗と県外の10ブランド400店舗で、2~4月に売れた免税品の個数を調べた。

 県内では、トップ10のうち七つが菓子類。1位はカバヤ食品の「沖縄紅イモプレッツェル」で、同社の「沖縄黒糖プレッツェル」や「沖縄旨塩プレッツェル」もランクインした。県産品では、御菓子御殿(読谷村、澤岻英樹社長)の「元祖 紅いもタルト」が2位、南風堂(糸満市、渕辺直樹社長)の「沖縄 島とうがらしえびせんべい」が6位だった。

 一方、県外では、トップ10のうち五つが化粧品。1位は資生堂(東京都)のベビーパウダーだった。

 菓子類は、ネスレ日本(兵庫県)の「キットカット大人の甘さ抹茶」が3位、イオンのプライベートブランド商品トップバリュの「しっとりくちどけのよいバウムクーヘン」が8位だった。

 なぜ、沖縄を訪れる外国客には紅イモ、黒糖、塩(いずれも県産100%)を使ったカバヤ食品のプレッツェルが人気なのか-。

 同社は、(1)コンパクトで安価(2)保存期間が製造から1年で長い-と分析。さらに、パッケージに「沖縄限定」と表示することで「沖縄」のブランド力を売り上げにつなげている。

 同社が製造・販売しているご当地商品は全て沖縄関連で、プレッツェル、さくさくパンダ紅イモ、塩分チャージタブレッツ(シークヮーサー味)の三つのみだという。

 訪日観光プロモーションを展開しているジャパンショッピングツーリズム協会(東京都)の佐藤暢威氏によると、旅行先でしか買えない「ご当地商品」は全国的に人気。品ぞろえで見れば東京や大阪にかなわない北海道でも、石屋製菓(札幌市)の「白い恋人」やカルビー(東京都)の「じゃがポックル」が道内限定販売にこだわることで成功しているという。佐藤氏は、県産品も「『沖縄限定』をもっと前面に押し出してもいいのでは」と話している。