沖縄県教育委員会が実施している公立学校教員候補者選考試験の英語リスニング問題が特定の市販問題集から多数出題されている問題で、県教委は24日、英語を担当している複数の問題作成者から聞き取りするなど、事実関係の確認を進めた。

教員採用試験の英語リスニングで出題が相次いだ市販の問題集

 平敷昭人教育長は「引用そのものは法的に問題ないが、公正性の面で問題がないのかも含めて確認している。現段階では十分な情報がなく、予断を持ってコメントすることは差し控えたい」と述べるにとどめた。

 県教委学校人事課によると、この市販問題集から引用したことは作成者も認めているという。

 沖縄タイムスの調べでは、昨年の試験では18問中13問、今年の試験では18問中8問が旺文社の「英検1級リスニング問題150」に掲載されている問題と同一か酷似していた。英語の試験は全60問あり、うちリスニングは18問。配点はどの設問も3点で、昨年は180点満点中39点、今年は24点に相当する設問がこの市販本の内容と同一か似ていた計算になる。

 試験問題は複数の教員や県職員が作成しているが、試験内容の漏洩(ろうえい)防止のため、詳細は明らかにされていない。

 公表された著作物の内容を試験問題に使うことは著作権法でも認められているが、今回は1冊の問題集から多数の出題があったため、識者や受験者からは「公平性を欠く」との指摘が出ている。

 熊本市では昨年、小学校教員採用試験の一部科目で、問題の6割が市販問題集からの引用だったことが判明。市教委は受験者間で不公平が生じたと判断し、引用の問題を除いて合否判定した。