発達している台風10号の暴風域に25日夜から入る見込みの沖縄県の南・北大東島では24日、例年になく順調に成長しているサトウキビへの影響を警戒する声が農家から上がった。ゆっくり迷走する進路を心配しつつ、「雨の降らない“風台風”による塩害が心配。早く過ぎ去ってほしい」と話している。

台風10号の波や風を警戒し、ひもで固定された南大東漁港の漁船=24日、同港(東和明通信員撮影)

 南大東村さとうきび生産組合の儀間勉組合長(59)によると、今年は前年の1・3倍にあたる7万トンの収穫量を見込む。「農家は、ここ数年の不作を見返す収穫量を考えていた」と話す。

 北大東村も前年比1・2倍の1万6400トンを見込む。キビ農家からは「見たことのない台風の動き方だ」と不安視する声が出ているという。

 北大東村は24日、対策本部を立ち上げ、避難所を開設。両村ともに防災無線で警戒を呼び掛けたほか、風よけで自宅そばにダンプカーを置く住民もいた。