【石川達也通信員】ブラジル沖縄県人会(島袋栄喜会長)は12日午前、サンパウロ市の同県人会館で第22回開拓先没者追悼慰霊法要を行った。県人ら約150人が参列し、先人の霊に献楽、献茶、献花して追悼。焼香し、遺徳をしのんだ。同市議会が制定した6月18日の「日本人移民の日」に先駆けて、毎年独自で行っている。

献楽や献花、献茶の儀を行い、先人をしのんだ開拓先没者追悼慰霊祭=ブラジル・サンパウロ市内

 午前10時半、参列者を前に、金城ルイス慰霊法要実行委員長が開会あいさつ。先人の苦労に思いをはせ、最低気温3度という例年にない寒さの中、集まった参列者らをねぎらった。野村流音楽協会、野村流音楽保存会、琉球筝曲興陽会、琉球筝曲保存会の各ブラジル支部が合奏で「十七八節」を演奏し、沖縄に留学経験のある県系3世の松本・サトミ・カリナさん(27)と金城りえさん(19)らが献花。琉球ぶくぶく茶道ブラジル支部が献茶の儀を行った。

 県人を代表し島袋会長は先没者に対し感謝を述べ、県人会が創立90周年を迎え、9月に知事を招いて記念式典を行うことを報告。「2、3、4世の力を結集して、県人会を更に発展させていく」と位(い)牌(はい)を前に誓いを立てた。

 参列した元沖縄県人会会長の山城勇さん(89)=糸満市出身=は「先人に対する感謝の気持ちを忘れてはいけない。今後もぜひ続けていってほしい」と話した。