福井新聞のインタビューに21日に応じた稲田朋美防衛相は、石川県の航空自衛隊小松基地や、アフリカ東部ジブチを拠点に海賊対処活動を展開している自衛隊部隊など国内外の第一線を視察し、「隊員の士気は高く、大変心強い」と感想を述べた。また先の参院選で行われた隣接選挙区を統合する合区について「3年後は福井が合区対象となる」との懸念があることを踏まえ「憲法改正やその他の方法を含め、しっかり議論していくべきだ」との考えを示した。

「自衛隊員の士気は高く、大変心強い」と語る稲田朋美防衛相=21日、福井新聞社(福井新聞提供)

 ―防衛相に就任し間もなく3週間となる。感想は。

 「小松基地を視察し、日本海側の防空の要で士気高く頑張っている隊員に会うことができた。ジブチでは、海賊対処活動で高い評価を受けている部隊を激励した。隊員170人のうち、5人が女性で1人は(福井県)大野市出身だった。古里福井の女性が、日本と遠く離れた地で任務を遂行している様子を大変心強く思った」

 ―野党は、稲田氏の歴史認識を巡る過去の発言を秋の臨時国会で追及する構えだ。

 「歴史認識について、申し上げる立場にはない。政府は有識者会議で戦前の歩みを検証、総括し、昨夏に戦後70年談話を発表した。政府の歴史認識と全く変わりはない」

 ―憲法改正のスタンスは。

 「最終的には国民投票なので、国民の過半数が改正すべきだと思って初めてできる。国会の憲法審査会で議論を深めていくことが重要だ。自民党政調会長時代、憲法についていろんな意見を言ってきたが、今は政府の一員なので見解を述べる立場にはない」

 ―参院選の合区を憲法改正で解消すべきとの声がある。

 「合区を続けていくことは良くないと思うが、最高裁の判例を踏まえると、抜本的な解決は憲法改正にならざるを得ないと思う。ただ他にも方法があるかもしれない。しっかり議論していくべきだ」

 ―北陸新幹線に関して、敦賀から大阪につながるまでの暫定措置として導入が検討されているフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の車両開発が難航しており、福井駅までの特急存続を求める声が上がっている。

 「国土交通省は昨夏、『福井駅の新幹線と並行在来線の接続のあり方等について、地元等の意向を踏まえ、関係者の協議を促進する』との文書を出した。敦賀まで認可された時は、FGTが運行されるので乗り換えの不便はないという前提だった。その意味で福井駅まで特急を乗り入れる選択肢はあって当然だと思う」(福井新聞提供)

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