いじめは外から見えにくい。嫌がらせを受けたり、無視されたり、からかわれたり。いじめに遭ったら、つらく、悲しく、怒りや不安が入り交じった感情に押しつぶされそうになる

▼青森県でいじめを苦にしたとみられる中学生の自殺が相次いだ。「もう耐えられません」「いじめがなければもっと生きていたのに」。中学2年の女子生徒と中学1年の男子生徒が残したメモに胸が痛む

▼内閣府の調査によると、子どもの自殺が多いのは夏休み明け。過去42年間の自殺した日の分析では9月1日が一番多い。文部科学省も夏休み前に、自殺を防ぐための活動や対策を全国の教育委員会などに呼び掛けてきた

▼いじめられた経験がある歌手のレディー・ガガさんは「いじめなんて負け犬がすること」と言う。こんなメッセージも送る。「いじめられ、からかわれても、自分を愛して、だってそれが、あなただから」

▼子どもたちのSOSを見逃さないために必要なのは、見えにくい苦しみに目を凝らす大人の力。見守る目を増やし、寄り添い続けることだろう

▼どうしようもなくつらい子どもたちには、いじめられた経験がある大人も周囲にたくさんいることを知ってほしい。苦しいと口にしてもいい。ただ、つらく悲しい時があっても、必ず楽しい時もやって来ることを忘れないで。(赤嶺由紀子)