女子バレー日本代表でリオデジャネイロ五輪に出場したうるま市出身の座安琴希=久光製薬=が30日、沖縄タイムスのインタビューに答え、五輪を振り返り後輩たちへエールを送った。

「五輪出場は良い経験になった」と話す座安琴希

県体協の佐久本嗣男副会長(前列右)にリオ五輪出場を報告した座安琴希(同中央)=那覇市・県体協スポーツ会館

「五輪出場は良い経験になった」と話す座安琴希 県体協の佐久本嗣男副会長(前列右)にリオ五輪出場を報告した座安琴希(同中央)=那覇市・県体協スポーツ会館

 -準々決勝で米国に敗れメダルを逃した。大会を振り返って。

 「良い経験になったが、パワーや高さなどまだ超えられていない世界の壁を痛感した。もう一度ゼロから始めないといけない。日本バレーが勝つための課題はたくさんあるのを感じた」

 -自身のプレーについて。

 「本職のリベロで試合に出ていないが、集中力やモチベーションの維持など勉強になった。葛藤もあり、フル出場でチームに貢献したかったが、自分の存在感は示せた。それがあるから『もう一度、頑張るか』という気持ちにもなっている」

 「サーブレシーブとディグ(スパイクレシーブ)が数字として良くなっていかないと、これからにつながらない。まだ修行が必要だ」

 -東京五輪への思いは。

 「リオが終わったばかりで、何とも言えないが、この1年で答えを出し目標を明確にして皆さんに伝えたい。これからのシーズンで自分の覚悟も問いたい」

 -県勢の競技力の向上については。

 「沖縄から出て遠征に行くのは難しいが、向こうのチームとの試合や合宿など経験をしないといけない。他県の大会のビデオを見るのも手だ。沖縄と違って高さもある。そういったことを意識して練習してほしい」

 -県民の応援も熱かった。

 「『沖縄県のために』という気持ちがすごく強い。この身長(159センチ)でも世界と戦えるということを証明するために出てきている。達成はまだだが夢は届けられているのかな、と思う。県民からパワーをもらい背中を押してもらって感謝している」

 -子どもたちに向けて。バレーをどう楽しめばいいか。 

 「見てて楽しいと思うのは『つなぎ』。ラリーを取るのは日本が勝つために必要。拾って拾って、粘って粘ってというのがバレーの良さであり、チームプレーの良さだと思う」

 「でも、バレーだけでは上に行けない。あいさつなり、落ちているものを拾ったり、日常生活の『当たり前』をできるようにして、目配り、気遣いができて初めて競技力の向上にもつながる。日々の人間性を磨くということも大事にしてほしい」

(聞き手・新垣亮)

■体験を飛躍台に 県体協へ報告 

 リオ五輪女子バレー代表の座安琴希が30日、県体育協会の佐久本嗣男副会長らを訪ね、結果を報告した。座安は「5位入賞で終わってしまったが、良い経験になった。これをバネにしてもう一回頑張りたい」とあいさつした。

 佐久本副会長は「県民に限らず多くのバレーボール愛好家やファンは感動した。子どもたちに頑張れば五輪に行けるという大きな示唆を与えてくれた」と活躍をねぎらった。県バレーボール協会の翁長良成会長は「東京に向けても期待している」などと語った。