畑が広がる本部町瀬底島の集落の中を進むと、フランス国旗がはためく古民家が現れる。フランス北西部ノルマンディー出身のシェフ、ドロメール・ヴァンソンさん(34)と、妻の慶子さん(42)が営む「りんごカフェ」だ。

人気メニューのマカロン(手前右)、パイナップルタルト(同左)、焼き菓子セット(奥)=本部町瀬底

りんごカフェの場所

りんごカフェを営むドロメール・ヴァンソンさん(右)と慶子さん。フランス国旗が店の目印=本部町瀬底

人気メニューのマカロン(手前右)、パイナップルタルト(同左)、焼き菓子セット(奥)=本部町瀬底 りんごカフェの場所 りんごカフェを営むドロメール・ヴァンソンさん(右)と慶子さん。フランス国旗が店の目印=本部町瀬底

 店はもともと、宮城県塩釜市にあった。2011年、東日本大震災で被災。店内に津波が入り、建物が傾いた。震災後、市内の別の場所で空き店舗を使って再建したが、ことし3月、沖縄に店ごと引っ越して4月に開店した。

 その土地の食材を生かしたお菓子を作ることがモットー。常時20種類をそろえる色とりどりのマカロン(1個150円)には、バナナやパパイア、ドラゴンフルーツ、伊江島産ピーナツなど沖縄の食材がふんだんにクリームに練り込まれている。

 ユニークな泡盛味を食べてみた。バタークリームのやさしい甘さの中に、上品に泡盛が香る。予想外にマッチしていた。

 瀬底島産のパイナップルを使ったパイナップルタルト(400円)は、タルト生地にアーモンドクリーム、ピューレにしたパイナップル、生クリームとカスタードを重ねて焼き上げ、表面にまぶした砂糖をあぶる。表面のカラメルの香ばしさとパイナップルの爽やかな酸味、クリームが口の中でとろける。

 カヌレやブラウニー(共に100円)など、フランスの伝統菓子もそろえる。

 ヴァンソンさんの故郷ノルマンディーはリンゴの名産地で、店名の由来だ。ヴァンソンさんは「フランスでは食後に必ずデザートを食べるほど、お菓子が親しまれている。日常的に楽しんでほしい」と笑顔。慶子さんは「お菓子を通して沖縄とフランスの懸け橋になれたら」と話した。(北部報道部・西江千尋)

 【お店データ】本部町瀬底279。営業時間は午前9時~午後6時。不定休。駐車場あり。電話0980(47)6377。