【宮古島】宮古島への陸上自衛隊配備で、防衛省の若宮健嗣副大臣は2日、宮古島市役所に下地敏彦市長を訪ね、配備予定地のゴルフ場・千代田カントリークラブ(市上野野原)への施設配置案を提示した。警備部隊と地対艦誘導弾部隊、地対空誘導弾部隊の3部隊の700~800人規模を配置し、隊庁舎や宿舎、車両整備場、倉庫などを整備する。一方で、ヘリポートやミサイルを保管するための火薬庫の整備は基本的に「ない」と明言した。防衛省が千代田地域への施設配置案を示すのは初めて。

千代田カントリークラブにおける陸自施設の配置案

 防衛省は千代田地域への火薬庫の配備は否定する一方で、島内配備は「今後の検討になる」としている。また、地下水汚染の懸念が払拭(ふっしょく)できないとして、下地市長が配備反対を打ち出していた大福牧場(市平良西原)への陸自配備について、若宮副大臣は「整備しない」と初めて断念を表明した。

 配置案を示された下地市長は「(千代田地域に)ヘリポートや弾薬庫などが一切ないと説明を受けた。一安心している」と一定の理解を示した。今後、防衛省が配備に関する資料を提出すれば、関係法例に照らして「速やかに処理したい」と対応を急ぐとしている。

 大福断念で配備先が2カ所から1カ所に減ったことに関し、若宮副大臣は「代替地は現段階で検討していない」としながらも「(必要な施設や基地機能の)全てがまかなえるかどうか、これから市と相談して具体的に進めたい」と述べた。

 防衛省は千代田地域に車載型のミサイル発射機を配置する一方で、ミサイルそのものは「置かない」と強調。配置しないのは基地面積の制約や地元住民の懸念などを「総合的に勘案した」結果だとしている。

 また、千代田地域の地元住民が不安視する、将来的な基地面積の拡大や施設の拡充について防衛省は「基本的にない」と否定した。防衛省は2日午後、予定地に隣接する野原部落会の役員らに配置案を説明した。説明を受けた仲里成繁さん(62)は配備されれば恒久的に基地が置かれるとして「住民は配備を認めないという考え方で一致している」と反対を訴えた。