那覇市の第一牧志公設市場を中心としたマチグヮーエリアでは、多くの飲食店が進出しにぎわう一方で、夜間のトイレ不足に関する問題が浮上している。住民や事業者から酔った客の立ち小便などへの苦情が寄せられており、夜間になると「トイレ禁止」と書かれた看板が出される通りもあるという。

酔った客の立ち小便などへの苦情が寄せられている

マチグヮー周辺のトイレ問題について話し合った地域円卓会議=8月31日、那覇市・てんぶすホール

酔った客の立ち小便などへの苦情が寄せられている マチグヮー周辺のトイレ問題について話し合った地域円卓会議=8月31日、那覇市・てんぶすホール

 マチグヮーのトイレの方向性を探ろうと「なはマチグヮーイベント連携プロジェクトチーム」は8月31日、てんぶすホールで地域円卓会議を開催。商店街関係者や市職員、飲食店経営者ら6人が登壇、約60人が現状を共有しながら議論した。

 現在、マチグヮー周辺には、通り内に「トイレ提供店舗」が13カ所あるほか、希望ヶ丘公園近くの公衆トイレ、公設市場内の施設トイレがある。だが24時間使えるのは公衆トイレだけで、ほとんどが午後10時には閉まる。

 パラダイス通りに居酒屋を構える柄崎隆広さんは店舗内にトイレがないため、トイレだけのために別の店舗を借りている。「自分の店より、トイレ用の方が家賃が高い。道向かいなのでたどり着けない人もいる。近くに大きな共同トイレがあれば」と話す。

 琉球大学の池田孝之名誉教授は、街中に一部を隠したガラス張りのトイレを設置し、安心安全に工夫した東京都世田谷区の事例を紹介。沖縄タイムスの我喜屋あかね記者は「市場内の公共トイレを夜間も使えるようにしては」と提案。防犯に関する指摘もあり、各店が協力して安全を確保する意見も出た。

 そのほか、「飲食店数店で共同トイレをつくる」「安価で使用できるトイレを設置する」などさまざまな具体案が出された。中心商店街連合会の粟国智光副会長は「マチグヮーの価値を高めるためにトイレは必要だが、すぐに新規設置は厳しい。互いに協力し合って既存のトイレを活用しないといけない」と強調した。