沖縄県内の民生委員・児童委員の担い手不足が続く中、県内最年少の民生委員の登川雄一朗さん(29)=うるま市=が、けがをした高齢者の見守りや祭りの手伝いなどに奔走している。同市石川の松島地区を担当。「できる範囲で活動を続け、地域の人とつながり、ネットワークを築きたい」と意気込んでいる。

登川雄一朗さん

 同市石川赤崎の障がい者サポートセンター「アジュテ」で社会福祉士として働きながら活動する。社会福祉士を目指して勉強する中で興味を抱き、「やってみたい」と1年前に飛び込んだ。

 県外から移住し、頼れる家族や親戚がいない高齢者夫婦の依頼で、ベッドを捨てる手伝いをしたこともある。「どこまでが民生委員の仕事か分からない」と戸惑うが、「できることは手伝いたい」と前向き。「身近な人に言えなくても、民生委員だから相談できることもあるはず」と語る。

 地域の情報を教えてくれて、仕事との両立をフォローしてくれる先輩委員たちの存在が励みになっている。「日々全力で地域に向き合い、支えている民生委員がいることを知ってもらいたい」と話した。

■民生委員不足 「空いた時間提供を」藏當会長ら呼び掛け

 県民生委員児童委員協議会の藏當博文会長(59)と儀間文彰元会長(94)は5日、沖縄タイムス社を訪れ、一斉改選で減り、充足率が77%に下がる民生委員・児童委員の役割について理解を求め、担い手を募集した。

 会長を12年間務めた儀間さんは「奨学金の相談した子どもの卒業報告や、支援した人の結婚報告などが、うれしい」と話す。藏當会長は「民生委員は困っている人の応援隊。空いた時間を地域に提供してほしい」と呼び掛けた。民生委員に関しては、各市町村の社協に問い合わせてほしいとしている。