北谷町は4日、巨大地震による大津波警報発令を想定し、米軍キャンプ・フォスター内を通る町民の避難訓練を行った。町北前区などの住民56人が参加。国道58号沿いの北前ゲートと県道130号沿いのスポットゲートの2カ所から基地内に入り、海抜60メートル付近まで避難した。

津波避難訓練で、米軍キャンプ・フォスター内の坂道を歩く参加者ら=4日、同基地

 訓練は、午前10時に防災行政無線や広報車などで避難を呼び掛け。参加者は徒歩で2カ所のゲートからそれぞれ海軍病院までの約1・6キロ(海抜60メートル)と、リージョンゲートまでの約2・1キロ(海抜65メートル)付近まで避難。強い日差しが照り付ける中、家族連れや高齢者らが汗をぬぐいながら坂道を歩いた。

 家族5人で避難した末吉安次さん(44)は「参加は初めてで、ルートを知ることができた」と感想。妻の知美さん(43)は「無線は聞こえなかったが、学校からのチラシや消防の呼び掛けがあった。坂道なので、高齢者や障がいがある人は大変だと思う」と話した。娘のゆとりさん(17)は「基地内の避難のルートが分かってよかった」と笑顔だった。

 神山正勝副町長は、参加人数の少なさや基地内で車両の利用ができない課題も挙げた上で「訓練を通してどう避難するか判断してもらうことが大切。情報をいかに早く伝えるかも課題だ」と話した。同基地のリー・ユーレスティ副司令官は「避難ルートが安全だと分かってもらったと思う。住民にも広めてほしい」と述べ、車両使用については「セキュリティー上すぐには難しいと思う」と答えた。

津波避難訓練で、米軍キャンプ・フォスター内の坂道を歩く参加者ら=4日、同基地