那覇市議会(金城徹議長)9月定例会は7日開会し、会期の決定を除く審議をしないまま、初日を自然流会した。金城議長の議会運営を問題視し、辞職勧告決議に賛成した市議ら18人が辞職を求めて退席し、本会議が成立する定足数20人に満たなかったため。退席した市議らは「議会正常化には議長の辞職しかない」と開会後の審議に応じておらず、8日以降の議事日程は決まっていない。

 9月定例会は10月3日までで、約17億円を追加する補正予算案など各議案が提案され、昨年度決算の議案も上程される予定。混乱が長引けば、市民生活に影響が出る可能性がある。金城議長は取材に「決議の指摘内容は辞職に値せず、道理が通っていない」と改めて辞職を否定し「市民のために議案審議を進めつつ、議会正常化に向け協議したい」と話した。

 開会前の全会派代表者会議で、辞職勧告決議に賛成した市議らは「議長個人でなく、議会の意志を尊重すべき」とし、辞職なしでは審議に応じられないと主張。審議と並行し、議会正常化に向け協議すべきだとする金城議長を支える与党会派との議論は平行線で、一時は定例会そのものが流会しかねない事態になった。

 退席したのは、金城議長に批判的な立場をとる自民、公明に加え、保守系会派「新風会」を離脱した無所属議員や民進議員らでつくる「なはの翼(無所属G)」の市議ら18人。その一人は「議員の責務として開会には応じた。後は最終日まで一日一日が勝負だ」とし、8日以降も同様の対応を取る考えを示した。

 過去の決議で辞職を求める理由に挙げた埋蔵文化財の調査報告書未刊行問題の情報共有遅れなど6項目に加え、混乱の見込まれる定例会前日まで南米出張したことや、議会にはからず市議会議事録が一部削除された経緯を新たに問題視する動きもある。