大久保寛司の輝く経営未来塾2016(主催・沖縄タイムス社)の第3回講演会が7日、那覇市久茂地のタイムスホールで開かれた。東北の支援に取り組む一般社団法人「change(チェンジ)」代表理事で元タカラジェンヌの妃乃(ひの)あんじ氏が「華やかな宝塚の世界から被災地復興支援へ」と題して講演。宮城県南三陸町を訪れたきっかけは母親を胃がんで亡くした悲しみだったと振り返り、「宝塚にいた9年間はお客さんの拍手に感動していた。今は、被災地の方々の笑顔に感動している」と原動力を語った。

宝塚歌劇団退団後から取り組んでいる東日本大震災のボランティア活動について講演するchangeの妃乃あんじ代表理事=7日、那覇市久茂地・タイムスホール

 宝塚歌劇団での経験を生かそうと妃乃氏は、童話の主人公になりきって歌ったり踊ったりする子ども向けのイベントを開催してきた。演目「赤ずきんちゃん」では「オオカミに襲われて家が揺れたら頭巾をかぶる」といった演技を取り入れている。子どもたちの素直な感情や想像力、表現力を引き出すことで精神的ケアにつなげつつ、防災知識を身につけてもらう狙い。イベントを開催した保育園で、いじめが減った例も紹介した。

 講演では、宝塚の定番ミュージカルに合わせて来場者約190人と踊る場面もあり、「私の活動は人々とのご縁あってこその『支縁』」と締めくくった。