沖縄防衛局は9日、東村高江周辺の米軍北部訓練場でのヘリパッド建設のため、民間のヘリコプターで重機や資材などを搬入した。建設に反対する住民らの抗議運動などで工期に影響が出ていることから、工事の大幅な遅れを回避するため、空路での搬入に踏み切った。

米軍北部訓練場内で小型重機を運ぶヘリ=9日午後2時45分、国頭村安波(琉球朝日放送提供)

 県営伊江島空港から離陸したヘリは、午後2時26分にいったんG・H地区上空に飛来し、機体下部に資機材をつるためのロープを取り付けた。

 その後N1地区に戻り、同34分から55分にかけて約20分の間、資機材をつってG・H地区まで5往復した。最初の2回は網に入った資材のようなもの、残りの3回は建設機械を運んだ。伊江島で目撃した住民によるとヘリは午後3時20分ごろ伊江島空港に戻ったという。

 防衛省関係者はヘリでの搬入は「工事を円滑に進めるため」と説明している。防衛局は当初、8日の搬入を検討したが天候が悪く断念していた。

 防衛局がことし7月に県へ提出した環境影響評価検討図書では、ヘリでの搬入は「工事の初期段階」でG地区に2回、H地区近くの作業ヤードに18回の計20回程度使用する予定と記載している。関係者は「ヘリ使用はアセスの範囲内で行う」と述べ、今後も搬入のためにヘリを使用する可能性に言及した。

 一方、防衛局はさらに大型の機材を搬入するために自衛隊のヘリを使用することも検討している。防衛省関係者によると、既に米軍側から飛行許可を得ており、使用に向け省内での手続きに着手しているという。

 伊江島空港を管理する伊江村によると、ヘリ運営会社は9月1~17日まで、同空港にある格納庫を使い、航空機整備のための機材搬入を使用目的として申請。村担当者が9日、ヘリ搭乗者に高江での使用を確認したところ否定したという。

 県空港課は「目的外に使っていること自体に問題があるとは言いにくい」とした上で、仮に高江で使用しているのであれば「釈然としない」としている。