沖縄県北谷町の旧字に伝わる伝統芸能や移民の歴史を描いた劇などを上演する「十五夜に踊ら芸能の御庭」(主催・町自主文化事業実行委員会)が4日、ちゃたんニライセンターであった。

「南ヌ島」を披露した字北谷郷友会=北谷町、ちゃたんニライセンター

 北谷町は沖縄戦後、米軍の土地接収によりいくつかの字が消滅。旧字発祥の文化を残そうと活動する郷友会などの4団体が、それぞれの伝統芸能を披露した。

 字北谷郷友会は300年以上前に発祥したといわれる舞「南ヌ島(ふぇーぬしま)」を披露。「南ヌ島」は12年に一度、北谷大綱引きの道ジュネーで演じられてきた芸能で、2009年に保存会が発足した。

 独特のリズムに合わせ、うなり声にも似た「ヘーシ」を響かせると、会場からは楽しげな子どもの笑い声や驚いたような歓声があがった。

 「南ヌ島」の指導役で保存会会長の嘉数盛博さん(55)は「技を引き継ぐ若手の育成は一朝一夕にはいかないが、文化の継承が地域の交流を深めることにもつながれば」と話した。

 那覇市から来場した伊良波賢弥さん(20)は「旧字の芸能がみられる機会は貴重。どの団体も特徴があって面白かった」と感動していた。