沖縄防衛局は10日、東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設のため、2日連続で民間ヘリを使って重機を搬入した。反対する市民は毎週土曜日の大規模行動を開き、約300人が結集。陸上では工事車両や作業員の出入りはなかった。

G・H地区に重機を運ぶヘリ=10日午後2時42分、国頭・東村境(阿部岳撮影)

 空輸は午後2時半ごろから約20分間で、前日と同じ計5回。すでに工事が進んでいる建設予定地N1地区から、今後本格化するG・H地区へ向かった。パワーショベルは分解し、アームの部分と車体部分に分けて運んだ。

 一方、市民側は午前6時から高江周辺に集まり、建設資材の土砂を積んだダンプや作業員が来るのを警戒。N1地区南側の県道70号高江橋では集会を開いた。

 北側の国頭村安波でも約30人が集まり、警察のバスなど12台の車列が接近すると路上に車を止めて行く手を阻んだ。機動隊員が車を道路脇に移動させても、またその先に止めることを繰り返し、合計4時間ほど足止めした。

 水曜日と土曜日の大規模行動はこの日で3回目。1回目だった3日に続いて、工事車両や作業員は姿を見せなかった。

 抗議行動に参加した女性(61)は、重機をつり下げたヘリを下から目撃。「国は本気なんだという恐怖、ざまあみろとばかにされたような怒り」を覚えたという。「それでも、今日みたいにたくさん人が集まって陸上の車を止めれば工事は進まない。しょんぼりしている場合じゃない」と語った。

 沖縄平和運動センターの山城博治議長(63)も「あんな小さな重機をいくら運んでも、大した作業はできない。今日は陸上の輸送を止めたことで圧勝と言っていい」と力を込めた。