防衛省は12日、沖縄県東村高江周辺の米軍北部訓練場のヘリパッド建設で、重機を訓練場内へ搬入するために自衛隊ヘリを使用する方針を固めた。同日夕、稲田朋美防衛相が防衛省設置法に基づきヘリ使用の命令を出した。天候を見極め、13日にも重機搬入のために出動する。複数の防衛省関係者が明らかにした。

米軍北部訓練場

 関係者によると、陸上自衛隊の大型輸送ヘリCH47を使用する。これまで資機材搬入のために使用した民間ヘリでは運べない10トンクラスのトラックやショベルカーなどの重機を運ぶ。使用機は1機で、少なくとも2日間は搬入に当たる方針だという。

 N1地区内に運び込んでいる重機をホバリングの状態でくくりつけ、H・G地区に搬入する予定だという。1日で複数回飛行し、重機を運び込む。防衛省関係者によると、使用命令の根拠法は米軍への提供施設、区域の使用条件の変更を定めた防衛省設置法4条1項第19号で、命令先は陸上自衛隊の中央即応集団。

 自衛隊ヘリを使用すれば県民の反発が高まるため民間ヘリだけで搬入を終えられないか検討したが、重い機材の空輸は難しく、陸路での搬入も困難なため自衛隊ヘリの使用を決めた。

 沖縄防衛局はヘリパッド建設に反対する住民らの抗議運動などで工期に遅れが出ていることから、9日から民間の特殊ヘリで資機材の搬入に踏み切った。

 防衛局がことし7月に県へ提出した環境影響評価検討図書では、ヘリでの搬入は「工事の初期段階」でG地区に2回、H地区近くの作業ヤードに18回の計20回程度使用する予定と記載している。防衛省関係者によると、作業の進捗(しんちょく)次第では20回を上回る可能性もあるという。