石川酒造場(西原町、仲松政治代表)は12日、沖縄県庁で会見を開き、もろみ酢を乳酸発酵させた新商品「美らBio(ビオ)」を開発したと発表した。乳酸発酵することで、もろみ酢独特の臭いを抑え、抗酸化作用や血糖量改善作用などの効果がマウス実験で得られた。仲松代表は「泡盛の蔵元が作った乳酸菌飲料として県内外で売り込みたい」と意気込んだ。

もろみ酢を乳酸発酵させた新製品「美らBio」をPRする仲松政治代表(左から2人目)ら=日、県庁

 同社は販売が低迷するもろみ酢のイメージを変えようと、2013年度に琉球大と共同でもろみ酢を乳酸発酵させる技術を確立。特許を出願している。

 乳酸発酵で、もろみ酢独特の臭いを出す成分のフルフラールを半分以下に低減。ヨーグルトのような味わいも加わり、飲みやすくなった。

 マウス実験では、抗酸化作用、血糖量改善作用が見られたほか、腸内の善玉菌を増やしたり、脂質代謝を改善したりする作用も確認できた。アレルギー抑制や肝臓を若々しく保つ効果もあった。

 20~40代の女性をメインターゲットにした販売戦略を練っており、来年3月の販売を目指している。県内量販店やネット通販での販売を想定している。価格は300円(税抜き)を予定しており、年間24万本の売り上げを目指す。県や県産業振興公社の支援を得た。

 同社は1973年にもろみ酢を開発したもろみ酢業界の先駆け。仲松代表は「元祖の強みを生かし、新たな商品で県経済の活性化にもつなげたい」とした。