沖縄開発事務次官、沖縄協会会長などを歴任した小玉正任(こだま・まさとう)さんが6日に死去していたことが13日までに分かった。91歳。葬儀は12日、近親者で行った。

小玉正任さん

 小玉さんは秋田県出身。1941年に東京文理大学を卒業後、総理府(現内閣府)に入庁。72年の復帰時に沖縄開発庁総務局総務課長、76年同庁総合事務局長、82年に沖縄開発事務次官を経て84年に退職した。

 95年から2006年まで沖縄協会の4代目会長を務めた。国立公文書館長、統計情報研究開発センター理事長なども歴任した。

 官僚時代には、琉球大学図書館による琉球関係資料の収集予算の確保に尽力。警察庁に残っていた「琉球王国評定所文書」の県内移管や、内閣府の沖縄戦関係資料閲覧室の設置などにも協力した。

 民間信仰である「石敢當」の研究にも取り組み、県内外で調査し由来を明らかにした。03年には筑波大学から文学博士号を受けた。ハブの生態研究や沖縄の陶器にも造詣が深かった。

 親交のあった我部政男山梨学院大学名誉教授は「官僚でありながら学者の目を持ち、沖縄の根底に関わる資料の収集、公開を重んじていた。沖縄に関する学問研究の恩人だ」と話した。