沖縄県農林水産部は14日、従来品種に比べ育ちが良く産糖量も多いサトウキビの新品種「RK97-14」を農林水産省へ品種登録出願し、県の奨励品種に採用したと発表した。生育初期から茎が長く伸び、太くなることで多収となる。現在の主要品種・農林8号と同様、糖度も早期から上がるという。今月中にも各市町村へ種苗の試験的配布が始まり、2018年夏植えから本格生産が始まる見込み。

サトウキビの新品種「RK97-14」(人物の右側)。従来の農林8号(同左側)と比べ茎は太く、伸長も良い=糸満市・県農業研究センター(県糖業農産課提供)

 県は1992年、糸満市の県農業研究センターで、いずれも茎が太く、よく伸びる特徴がある台湾品種「F172」と県育成系統の「RF79-247」を人工交配し、今回の「RK97-14」を得た。2004年からは奨励品採用に向け、県内各地での適応性や収量の検討を重ねてきた。

 県によると、同センター内の試験では春植え、夏植え、株出しの3作型で、農林8号より多収となった。久米島の農林21号や宮古島の同27号、南大東島の同28号など各地の主要品種と比べても、新品種はそれぞれ生産可能な砂糖の量ベースで、各地の3作型の平均を7~79%上回った。

 県は新品種について今後、県全域で収穫面積の約10%、1200ヘクタールの普及を見込んでいる。県によると、製糖工場の安定操業には原料を数品種で構成し、リスクを分散した方が望ましいとしている。