沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、翁長雄志知事が埋め立て承認取り消しの撤回を求めた是正指示に従わないのは違法だとして、国土交通相が7月22日に福岡高裁那覇支部へ知事を訴えた。

翁長知事の法廷での発言録

 国は、翁長知事の取り消し処分自体が違法で、前知事の承認も法的瑕疵(かし)はなく適正だと訴えている。一方、翁長知事は国交相の是正指示は違法で、自身の取り消し処分は適法だと主張。是正指示に対し地方自治法のルールに基づいて国地方係争処理委員会に審査を申し出ていることなどを挙げ、不作為の違法はないと訴えている。

 判決は違法性を確認するもので、承認の取り消しや維持に法的強制力は持たない。ただ知事は確定判決に従うとしており、仮に県の敗訴が確定した場合、知事は是正指示に従い承認を取り消しを撤回することになる。

 国が県を訴えた代執行訴訟で今年3月、国と県が和解。国は辺野古での工事を中断して訴訟を取り下げる一方、知事に取り消しの撤回を求める是正指示を出した。係争委は円満解決に向け国と県に協議を促したが、国交相は是正指示に従わない知事を訴えた。