「ほっとしたところであります。どうもありがとうございました」。16日午後2時、多見谷寿郎裁判長は、約4分間の国側勝訴の判決言い渡しを安堵(あんど)の表情で締めくくり、県側代理人に一礼した。

 翁長雄志知事が敗訴した場合に「確定判決には従う」考えを明言したことへの異例の“感謝”に、県側代理人は硬い表情を崩さなかった。傍聴席からは「出来レースとしか思えない」と憤りの声が上がった。

 午後1時30分すぎ、国側の代理人らが次々と入廷。談笑したりスマートフォンを触ったりするなど、余裕を漂わせた。10分後に県側代理人が入ると、法廷は緊張感に包まれた。

 判決言い渡しでは、傍聴席まで内容が聞き取りづらく、市民からは「どっちが勝ったのか分からなかった」と不満の声も。傍聴した今帰仁村の男性(75)は「一方的な判決だ。権力側ではなく弱い立場の側に立ってほしかった」と悔しさをにじませた。