【沖縄】沖縄市出身で山口大学3年の金城あさひさん(21)が、来年10月にベトナムに留学し、首都ハノイの障がい者スポーツクラブで小中学生にバドミントンを指導することになった。沖縄市サッカー場の土壌汚染で、ベトナム戦争時に散布された枯れ葉剤と同じ成分が検出されたと知ったことがきっかけ。ベトナムでは枯れ葉剤による被害が世代を超えて続く。「私にできるバドミントンを通してベトナムと山口、沖縄の懸け橋になりたい」と決意した。

ラケットなどの提供を呼び掛ける山口大バドミントン部のメンバー。部旗左側の白いウエアが金城あさひさん=3日、山口県・山口大学吉田キャンパス体育館

金城あさひさん

ラケットなどの提供を呼び掛ける山口大バドミントン部のメンバー。部旗左側の白いウエアが金城あさひさん=3日、山口県・山口大学吉田キャンパス体育館 金城あさひさん

 越来小-越来中-コザ高とバドミントン部で活躍し、大学進学後も全国大会出場の実績がある金城さん。ベトナム政府から紹介されたスポーツクラブで、主にジュニア世代の小中学生を3カ月間指導する。

 2020年の東京パラリンピックから正式種目になるバドミントン。「障がいがある子どもが個性を生かせるよう支援したい」と意気込む金城さん。しかし、ベトナムは競技人口が少なく、留学までに現地の環境を整える課題もある。

 2万5千円程度とされる現地の平均月収を考えると、用具は高額。留学を1年後に控え、金城さんは中古ラケットの提供や購入資金への協力を呼び掛けている。

 所属する山口大体育会バドミントン部メンバーとともに12月には同大学でチャリティー大会を開くほか、山口県内の企業にも協力を募っている。日本障がい者バドミントン連盟は金城さんの熱い思いに賛同して、中古のシャトルを託すことを決めている。

 金城さんは留学や用具集めを通して、ベトナムで続く枯れ葉剤の悪影響と県内で処理されずにいる土壌汚染の二つの現状を多くの人と共有したいと願う。

 フェイスブックかツイッターの「パラバド山口」で活動などが紹介される。寄付金は、ゆうちょ銀行の振替口座「01380-3-92105」で、名義は「金城あさひ」。