外国人が安心して受診できる体制が整っているとして、南部徳洲会病院(八重瀬町、赤崎満院長)が8月、沖縄県内で初めて「外国人患者受入れ医療機関認証(JMIP)」を取得した。東京五輪や高度医療を受けるため来日する医療ツーリズムの拡充などを見据えた制度で、南部徳洲会は全国16番目の認証。21日、県庁で記者会見した赤崎院長は「いつでも、どこでも、誰にでも最善の医療を提供するという理念を達成する仕組みができた。ニーズに確実に応えられる病院になりたい」と意気込みを語った。

認証取得を発表する南部徳洲会病院の赤崎満院長(右から2人目)と大城安之・国際医療支援室長(同3人目)ら=21日、県庁

 認証制度は外国人患者の受け入れを進める厚生労働省の事業の一環で創設され、2012年に始まった。一般財団法人日本医療教育財団が運用。通訳の配置や異文化・宗教に配慮したサービス、多言語による診療案内などの対応状況を審査し、認証する。

 南部徳洲会病院は昨年末に、世界基準の医療体制を備えた病院を意味する国際医療機能評価機関(JCI)の認証を受けた後、外国からの問い合わせが増加。今年1月に国際医療支援室を新設し、取り組みを強化した。通訳は3人で、英語と中国語は医療レベル、韓国語は日常会話に対応可能。診断書や掲示物などの多言語化も進め、7月には厚労省の補助事業「外国人患者受入れ拠点病院」に選ばれた。

 病院によると、昨年1年間で受け入れた外国人は約100人。中国からの観光客のほか、米軍人・軍属も多いという。同支援室の大城安之室長は「沖縄に来る外国人観光客は年々増加傾向にあり、救急対応や治療、健診などで安心な医療が提供できれば沖縄の観光産業にも貢献できる」と指摘。今後は文化や言語に関する全職員対象の教育を行うほか、他の医療機関との連携を進めるという。