大型で強い台風17号が接近した26日、沖縄県八重山地方は海上が猛烈なしけとなり、夜からは暴風が吹き荒れた。先日の台風16号からわずか1週間。石垣市内では早朝から船を固定するなど対策に追われた漁業者や、被害に遭う前にオクラなどの収穫を急ぐ農家らが「またか」とため息交じりに作業を続けた。

飛来物を防ぐネットを張るなど台風対策を急ぐ市民ら=26日、石垣市美崎町

 60年近く伝統もぐり漁に携わる清志和夫さん(74)は「今度の台風は大きいみたいで、過ぎ去っても、うねりでどこにも行けない。しばらくは船が出せないし海がにごると潜れなくなる。もう休んで収まるのを待つしかないね」と苦笑い。

 20代のころから追い込み漁を続ける金城和伸さん(50)は「水温が高いと魚も逃げるから、台風は海を洗ってくれるのはいいが、週1回は多いな。まともに来ないようだが、万が一に備えないと」。

 石垣市白保のオクラ畑で早朝から収穫作業に追われた桴海浩克さん(62)は「花もたくさん咲いて収量が上がってきた一番良い時なのに、また台風」とため息。「自然とは勝負できないし、被害がないよう祈って過ぎ去るのを待つしかないさぁね」と作業を急いだ。

 石垣市と竹富町はそれぞれ避難所を設置。市健康福祉センターには7世帯8人(午後11時現在)が避難し不安な夜を過ごした。1人暮らしの女性(86)は「台風のたび不安に思うけど、ここに来たら雨も防げるし、安心」と話した。