神無月胡屋大闘牛大会(主催・胡屋闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が10月2日午後1時から、うるま市石川多目的ドームで行われる。今年18回目の闘牛で、胡屋主催は早くも4回目となる。県内各地から選抜した実力牛や若手など22頭による11取組が予定されている。

沖縄上陸の初場所で復活を期す、元徳之島全島一の當山大進玄

再起を狙う元沖縄全島一のあみひろ

神無月胡屋大闘牛大会

沖縄上陸の初場所で復活を期す、元徳之島全島一の當山大進玄 再起を狙う元沖縄全島一のあみひろ 神無月胡屋大闘牛大会

 戦力拮抗(きっこう)のカードがめじろ押しだが、注目は結びで行われる徳之島と沖縄の元チャンピオン牛の対戦で、共に復活をかける大一番。見応え十分の大激戦が期待される。入場料は大人3千円(女性2千円)、中高生千円、小学生以下は無料。先着100人(女性限定)に闘牛缶バッジのプレゼントがある。アトラクションとして午後0時20分から、越来青年会のエイサーもある。

 大一番は「當山大進玄」対「あみひろ」。當山大進玄は旧名が保岡大信玄。2012年1月に突撃支援隊を下して白星デビュー。その後、同年10月に瑞鳳、13年5月に力斗若虎、14年1月には企画島牛楽を連破した。4連勝の勢いを買われ、同年5月の徳之島全島闘牛大会で全島一王座に挑戦。全島一天龍王を5分31秒で下し、見事チャンピオンの座に就いた。無傷の5連勝での戴冠に勇躍一時代を築くかとみえたが、同年10月のタイトル初防衛(挑戦牛=健祥会戦闘たくま)に失敗し、王座を明け渡した。

 半年の休養を挟んで復活勝利を挙げた後、15年10月に幸運にも再び王座挑戦となった。くしくも相手は王座に返り咲いていた天龍だったが、今度は3分余で天龍王に雪辱された。その後沖縄に移籍し、調整を重ねた。約1年ぶりの対戦となるが、勝利の条件は闘争心のレベル。ブランクの影響があるかもしれない序盤を乗り切り、早々とエンジンがかかれば、遅かれ早かれ白星が見えてくるだろう。通算6勝2敗。

 あみひろは12年1月の新春北部闘牛で、優琉神黒虎の名前で白星デビューし、通算11勝7敗の戦歴。屈指の“大物食い”で知られていたが、極め付きは今年2月の準全島旧正闘牛だった。爆発的な荒技で知られた当時のチャンピオン東立成号を破る大金星を挙げ、まさかの「王座」獲得。闘牛ファンをあっと言わせたが、地力がなければできないことだ。

 しかし、5月の春全島での王座防衛はならず(伊良皆大進撃に敗北)、三日天下ならぬ“三カ月天下”に終わった。4カ月の休養を挟んで再始動となるが、今度の相手も大物。二匹目のどじょうといきたいところだが、勝利のカギは持ち味の強い闘争心だろう。これに衰えがなければ、得意の土俵際の粘りが出る可能性が高く、再度の大番狂わせが期待できる。

 ここまで破った相手は新力白虎、雷神虎次郎、魁斗勇士三代目白タービー、きんきんパンダ、隆羽白鵬、徳田若力、竜輝斬克龍、八重山カンムリワシなど。敗れた相手はキングゴジラ、山里シーサーなどだが、闘将ハヤテ、東山優武勝などのチャンピオン牛もいて、負け数の印象は割り引いてよい。 速攻対決は「天心タイガー」対「喜友名竜力」。前場所のタイガーは大型牛宇堅原のほほんを一蹴し、気分は最高潮。竜力は実力牛南武牛皇に敗れているので、今回は背水の陣。名うての荒技対決だけに “先手必勝”の短期決戦となるのは間違いない。観客の目をくぎ付けにすることだろう。(又吉利一通信員)