沖縄県宮古島市の下地敏彦市長が防衛省に陸上自衛隊の隊舎を大福牧場から千代田カントリークラブに分散配置するよう提案していた件で、市民団体が市に過去の市長日程の提供を求めたところ、市秘書課の男性職員が「記録は一切ない」と虚偽の説明をしていたことが28日、分かった。

秘書課職員が市民団体に虚偽説明したことを問題視する一般質問で長濱政治副市長(前列右)と答弁調整する友利克企画政策部長(中央)、下地敏彦市長(左)=28日、宮古島市議会

自衛隊配備をめぐり9月20日に千代田地域で開かれた住民説明会

秘書課職員が市民団体に虚偽説明したことを問題視する一般質問で長濱政治副市長(前列右)と答弁調整する友利克企画政策部長(中央)、下地敏彦市長(左)=28日、宮古島市議会 自衛隊配備をめぐり9月20日に千代田地域で開かれた住民説明会

 実際は庁内共有のシステムに電子データとして日程が保存されており、市職員全員が閲覧可能な状態だった。市議が日程記録を入手したことで、虚偽の説明であることが発覚した。同日、市議会9月定例会で國仲昌二氏が明らかにし、市の対応を批判した。

 男性職員は本紙取材に記録が保存されているのを認めた上で「勘違いしていた。その時は気づかなかった」と釈明した。

 市長日程は「てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会」(石嶺香織共同代表)が20日に、開示を申し入れたところ、「1日の日程は毎朝、市長、副市長に渡したらその日のうちにデータを削除する」「公務記録は一切ない」などと断られたという。

 千代田カントリークラブへの隊舎配備については、下地市長が市議会で「発言したことはない」と虚偽の答弁をしていたことも発覚しており、過去の定例会で一般質問に立った複数の市議が「議会への侮辱だ」と対応を問題視している。