沖縄県議会(新里米吉議長)の9月定例会は29日、一般質問が始まった。野党の沖縄・自民から9人が登壇した。米軍嘉手納基地周辺の大気汚染物質に関し、大浜浩志環境部長は7月の調査で環境基準を上回る有害物質のベンゼンと1、3ブタジエンが検出されたことを明らかにした。悪臭物質も検出され、風向きなどから米軍航空機の排ガスが原因と考えられるという。中川京貴氏の質問に答えた。

嘉手納基地

 東村高江周辺の米軍北部訓練場内ヘリパッド建設に反対する市民らの抗議活動について、謝花喜一郎知事公室長は地元住民から苦情が寄せられていることを念頭に「日常生活に支障をきたしている状況は憂慮している」と述べた。抗議する市民らに対して「法令を順守し、表現の自由を行使してほしい」と強調した。花城大輔氏、具志堅透氏の質問に答えた。

 金城武総務部長は、2017年度の沖縄関係予算の概算要求額が前年度当初予算より140億円減額されたことに対し、「執行率や繰越率が年々改善している中で、繰越率の高さや不用額を理由に減額するのは疑問がある」と述べ、県として納得できない旨を内閣府に伝えたことを明らかにした。島袋大氏、花城氏への答弁。

 島尻勝広農林水産部長は沖縄周辺での中国の違法なサンゴ網漁船の操業について、15年1月以降は確認されていないことを明らかにした。14年度には水産庁と海上保安庁の取り締まりで4隻の中国サンゴ網漁船が拿捕(だほ)されたと説明。「日中漁業行動委員会で根絶の取り組みを合意した」と述べた。山川典二氏への答弁。

 池田克史県警本部長は北朝鮮による拉致の疑いが排除できない「特定失踪者」が、県内ではことし8月末時点で34人に上り、全国で8番目に多いと明らかにした。全国は885人。花城氏への答弁。このほか、新垣新氏、座波一氏、西銘啓史郎氏、末松文信氏が質問した。