非常に強い台風18号が3日、沖縄本島地方を直撃する。沖縄気象台は、早めの台風対策を各家庭や関係機関に呼び掛けている。県内では2日、住民や農漁業者が早朝から台風対策に追われたほか、スーパーなどでは非常用食品や防災グッズを求める買い物客が詰め掛け、緊張感が高まった。

台風18号の接近に備え、フェリーを係留する作業員=2日午後3時40分、那覇市・泊ふ頭

▽農漁業者

 那覇市港町にある市沿岸漁業協同組合の港内では、早朝から漁業者が船の係留作業に追われていた。午前6時から正午まで対策作業をしていた漁業歴30年の又吉強さん(65)は「毎年来るから慣れているが、台風は嫌いだ。海に出ないと生活ができない」と、疲れた表情で語った。

 農家も対策に追われた。南城市でチンゲンサイを栽培する夫婦は「強風で傷んだ葉野菜は収量も落ち、見た目も悪くなって売値も安くなる」と諦め顔。「収穫こそが台風対策だ」と汗を流していた。

 進路によっては暴風となる宮古島市では、サトウキビの塩害被害を心配する声も。

 サトウキビ農家の男性(60)は「台風で海から運ばれてきた塩が流されず、葉が枯れるかもしれない」と危惧した。

▽防災グッズ

 那覇市天久のベスト電器では停電に備え、懐中電灯などを購入する人もいた。我那覇尚副店長は「まだ風は強くないが、ライトやラジオを購入した人もいる」と慌ただしく説明した。

 天久リウボウの宜保直司店長は「台風に備え、カップ麺などの非常用食品を多めに仕入れた」と話し、暴風で臨時休業する前の購入を買い物客に求めた。

▽那覇空港

 那覇空港内にある沖縄コンベンションビューロー観光案内所は、観光客の対応に追われた。スタッフの嘉数笑子さん(32)は「観光施設の休館などの問い合わせが多い」と話し、交通など台風情報が確認できる同団体運営のWEBサイト「おきなわ物語」の利用を呼び掛けた。

■県庁で警戒本部 万全の対策要請

 台風18号の接近に伴い、県は2日、県庁で県災害警戒本部会議(議長・大城壮彦秘書広報統括監)を開き、各部局に万全の対策を呼び掛けた。会議では、県防災危機管理課の知念弘光課長が進路や規模などについて説明した。