-結婚式は地元で挙げるものだと思ってたけど、そうでもないみたいだね?

沖縄リゾートウエディングの推移

 「うん。沖縄で挙式したいからと言って、県外や海外から新郎新婦が来るらしいよ。『リゾートウエディング』って呼ぶんだって」

 -遠くから来てるんだ。

 「去年だけで1万4175組。ことしは6月までに6553組。12月には1万5千組に届きそうな勢いだよ。毎年右肩上がりだけど、国内よりも海外の新郎新婦が増えている。海外組の56%は香港で、29%が台湾。中国、韓国からも来ているよ。東アジアの人たちにしてみれば、ハワイよりも沖縄の方が近いもんね」

 -沖縄でどんな結婚式をするの?

 「全体の7割はチャペルウエディング。ホテルの横にあるチャペルで誓いを立てるものだよ。チャペルは県内に28カ所。2000年は3カ所だけだったから、ずいぶん増えたね」

 -残りの3割は、どんなふうにしてるの?

 「ほとんどはフォトウエディングなんだって。挙式はしないけど、衣装を借りてプロのカメラマンに写真を撮ってもらうスタイル。好きな衣装に何度でも着替えてOK、という施設もあるみたい。ことし上半期は全体の22%がフォトウエディングで、去年の上半期より9ポイント増えたよ。写真だけでも残したいっていう気持ち、結構根強いんだって」

 -思い出は、なるべく形にしておきたいもんね。

 「沖縄に来てユニークな結婚式を挙げる人たちもいるよ。砂浜での挙式とか、カジュアルなレストランで沖縄食材の料理を楽しむウエディングとか。琉装のものもあるし、船上ウエディングや無人島ウエディングまで出てきている」

 -何人くらい招待するの?

 「県が48業者にアンケートした結果だと、国内客は平均18・5人。海外客は平均22・1人。フォトウエディングのみの場合は0人で計算した数字だけどね。挙式にかけるお金の相場は、国内客が平均38万5千円、外国客は平均28万9千円、写真撮影のみだとオープン価格で平均10万円だって」

 -沖縄にはどれくらいの間、泊まるの?

 「国内客だと新郎新婦が平均3・4日、参列者が2・7日。国内観光客全体の滞在日数は15年度3・89日だから、ウエディングだからといって長く滞在するわけでもなさそうだよ。海外をみると、新郎新婦は4・0日、参列者が3・8日。飛行機で沖縄に来る外国人観光客の平均滞在日数4・77日には届かない計算だね」

 -幸せが続くのはジューンブライドって言うけど、時期はどうなの?

 「1番多いのは秋で、その次に多いのが4月と3月なんだって。沖縄の観光シーズンは夏場だから、リゾートウエディングは閑散期対策になってるんだよ」

 -市町村レベルでも盛り上がっているのかな?

 「そう言えると思うよ。『リーガルウエディング』でおもてなししてる市町村が県内に11カ所もあるからね。海外に住んでいる人たちから婚姻届を受け付ける制度だよ。リゾートウエディングで沖縄に来た外国人カップルの5組に1組が婚姻届を出している。受理件数の多い市町村トップ3は読谷村、恩納村、国頭村」

 -結婚の証を海外に残すってことなんだね。

 「自分の国で結婚衣装とカメラマンを準備してから沖縄に来るカップルもいるよ。公園とかトイレで着替えて、観光名所でポーズを決める。『ゲリラ撮影』って言われてて、私有地に無断で入ったり、施設に許可を取っていないのに撮影したりするのが問題になってるんだって。ことし8月、沖縄リゾートウェディング協会が『マナーを守りましょう』っていう呼び掛けを始めたよ」(政経部・平島夏実)