ブラジル国営石油会社ペトロブラス傘下の南西石油(西原町、エジソン・マサキ・イシクラ社長)の事業継承先として、太陽石油(東京、岡豊社長)が最終交渉権を獲得し、大詰めの協議を進めていることが4日までに分かった。太陽石油は愛媛県、山口県に石油精製施設を所有し、両施設から石油製品を沖縄に運び、供給するとみられる。両社は調整を進めており、早ければ10月中にも結論が出る見込みだ。

売買交渉が進む南西石油の施設=西原町

 複数の業界関係者への取材で明らかになった。ただ、ペトロ社側の手続きには取締役会の承認など一定の時間を要するとされ、最終的な意思決定まで流動的な要素も含むとみられる。

 太陽石油の担当者は、沖縄タイムス社の取材に対し「正式な連絡はなく、現段階で話せる内容はない」と述べた。南西石油の担当者も「事業継承は本社(ペトロ社)が進めており、報告はない」とした上で「10~11月にかけ、何らかの方向性が示されると考えている」との見通しを示した。

 太陽石油は1941年創業の石油元売会社。地盤は愛媛県。「SOLATO(ソラト)」のブランドで西日本を中心に販売網を持つ。沖縄を除く全国33都府県に約340カ所のガソリンスタンドを展開し、売上高は約6100億円。

 南西石油は、ペトロ社の日本からの事業撤退に伴い、昨年4月に県内唯一の石油精製施設・西原製油所の運転を停止した。今年4月には石油製品の販売からも撤退。一方、県内への供給継続のため、石油元売り大手の東燃ゼネラル石油(東京)に、供給・配送拠点(ターミナル)を貸し出している。