沖縄とベトナムが舞台のテレビドラマ「遠く離れた同じ空の下で」の制作発表が5日、那覇市の沖縄ファミリーマート本社であった。ベトナム国営放送(VTV)と琉球朝日放送(QAB)が合同で制作し、来年1月下旬にVTVで放映。リウボウグループなど沖縄県内の7企業が制作費をサポート。ドラマでは沖縄の観光地や商業施設、物産、文化などを紹介する。ベトナムで沖縄の認知度を高め、将来の観光需要を喚起し、県産品の販路開拓にもつなげる。

ヒロイン役の宮城夏鈴さん(右)と、留学生ハイ役のクァン・スゥさん=那覇市、沖縄ファミリーマート

ヒロイン役の宮城夏鈴さん(前列右から4人目)と、留学生ハイ役のクァン・スゥさん(同5人目)とスタッフ、協賛企業の代表ら=那覇市、沖縄ファミリーマート

ヒロイン役の宮城夏鈴さん(右)と、留学生ハイ役のクァン・スゥさん=那覇市、沖縄ファミリーマート ヒロイン役の宮城夏鈴さん(前列右から4人目)と、留学生ハイ役のクァン・スゥさん(同5人目)とスタッフ、協賛企業の代表ら=那覇市、沖縄ファミリーマート

 ドラマは宮城夏鈴さん演じるヒロインが、ベトナムの人気俳優・クァン・スゥさん演じる留学生ハイに沖縄で出会い、沖縄戦やベトナム戦争などの歴史や痛みを理解しながら、愛を育むラブストーリー。下島三重子さんの脚本で、10月8日から沖縄ロケが始まる。

 企画発起人でリウボウホールディングスの糸数剛一会長は「ベトナムは平均年齢が若く、今後、加速度的な経済成長が見込める。航空路線開設も時間の問題。ドラマという感性や情緒的なアプローチで沖縄の認知度を上げ、観光誘客や販路拡大に結びつけたい」と強調。

 下島さんも「ベトナムで受け入れられることを意識し、何度も脚本を書き直した。国を超えて通じ合える人間性や感情を表現していきたい」などと述べた。

 主演の宮城さんは「沖縄とベトナムには戦争の傷、共通した思いがある。沖縄を代表するつもりで演じ、魅力を発信したい」。クァンさんも「沖縄は人も親切で、気候もベトナムと似ている。両地の人々が理解を深め合えるよう努力したい」と語った。

 VTVと日本の地方ローカル局の提携は初めて。ドラマは2時間作品。ベトナムで家族が集う旧正月(テト)の「ゴールデンタイム」に放送。3月以降にQAB地上波、BS放送も予定している。

 制作費は約4300万円。リウボウHD、沖縄ファミリーマート、琉球ガラス村グループ、沖縄銀行、オリオンビール、沖縄美ら島財団、沖縄タイムス社の各社が協賛する。