9秒でまるわかり!

  • 名桜大学が看護学科の授業料を4年間全額免除する制度を開始
  • 卒業後に本島北部12市町村の医療関連機関に就職することが条件
  • 学長「やんばるの医療過疎を改善し、定住促進のきっかけに」

 名桜大学(沖縄県名護市、山里勝己学長)は、卒業後に北部12市町村の医療関連機関に就職することを条件に、看護学科の学生の授業料を4年間全額免除する制度を始めた。本年度は今年4月の入学生が対象で、定員は5人(現在募集中)。既に納入した授業料は返還され、残りの期間も免除される。名桜大は「北部医療に貢献できる人材を育成し、地域を活性化できれば」と話している。(社会部・鈴木実、嘉数よしの)

沖縄本島北部の住民に無料で健康診断する名桜大看護学科の学生(奥)ら=2012年12月、本部町

 応募できるのは、北部地域の高校を卒業した人や、1年以上継続して北部地域に在住している人など。経済的理由で授業料納付が困難で、かつ学業成績が優秀であることも要件となる。

 卒業後、5年以内に北部地域の医療・保健・福祉機関に就職し、3年以上勤めることが必要。大学院進学や出産などの理由があれば、就職までの期限は柔軟に運用するという。

 北部地域で実際に就業している看護師の数は、人口10万人当たりで比較すると、県全体の平均をやや上回る。ただ、中南部から通っている人が多く、県保健医療政策課は「地元の人材を育てる必要性は高い」と話している。

 似たような取り組みとして、山口県など複数の県が、特定の分野の学生が地元に就職すれば、日本学生支援機構の奨学金の返還を減免する制度を導入している。総務省と文部科学省も、同様な減免制度に向け、地元の自治体と産業界が連携して基金をつくることを奨励している。

 山里学長は「やんばるの医療過疎を改善し、若者の定住を促進するきっかけにしたい」と話した。