豊見城市の瀬長島が観光拠点として活気づいている。温泉施設を備えたホテルに加え、2015年には34テナントが入った観光・ショッピングスポット「瀬長島ウミカジテラス」が完成。那覇空港や豊崎の商業施設に近いことも活性化に拍車を掛けた。市内関係者は「点在する観光施設を線で結び、多くの人を呼ぶきっかけにしたい」と観光地としての広がりに期待する。(南部報道部・天久仁)

毎週金曜夕方の定例ライブ。地域FMでの情報発信で集客を目指す=4月、豊見城市瀬長・ウミカジテラス

 瀬長島は周囲約1・5キロ、面積約0・18平方キロメートルの島で豊見城市発祥の地といわれる。沖縄戦後は米軍に接収され、1977年に返還された後も、都市計画法上の市街化調整区域に指定されたため宅地化できなかった。

 それでもドライブコースや那覇空港を離着陸する飛行機を眺めるデートスポットとして県民に定着してきた。

 一方で土地の有効利用が進まず、ごみの不法投棄が相次ぐなど問題も発生していた。

 2013年に温泉施設付きのホテル開業後は島に転機が訪れた。昨年オープンのウミカジテラス来訪者との相乗効果もあり、週末などピーク時にはホテルの約100の客室はほぼ埋まるという。

 瀬長島ツーリズム協会事務局長の新里哲佳さん(42)は「ウミカジテラスの開業で、宿泊客の他にも目的を持って訪れる人が増えた」という。観光客と県民との内訳はおよそ65対35。「多くの県民に気軽に来てほしい」と願う。

 地域コミュニティーFMと連携してイベント情報を発信しており、「ドライブコースとして県民に親しまれた瀬長島のイメージを守りたい」と話す。