想像上の聖獣「白澤」について、17世紀前半の琉球最古の絵師と、19世紀半ばに来琉した異国人、19世紀後半の八重山絵師それぞれが描いた三つのよく似た絵の同時公開が7日から那覇市の首里城公園で始まる。

正面奥は自了の「白澤之図」、右下は宮良安宣の「白澤・道士の図」、左下は「サマラン号航海記」挿絵=6日、首里城公園・黄金御殿特別展示室

 3点はバジル・ホール来琉200年記念の企画展「うらんだあLoo―Choo(琉球)来訪記―異国人のみた琉球」で展示。最古は自了(本名・城間清豊)が描いた「白澤之図」(県指定有形文化財)。異国人の絵は英国の測量船の船長ベルシャー著「サマラン号航海記」(1849年)の挿絵で、艦隊の画家が石垣島の寺で模写した。三つめは八重山最後の蔵元絵師、宮良安宣が1877年に描いた「白澤・道士の図」(県指定有形文化財)。

 展示はほかに「ペリー艦隊日本遠征記」や来琉を報道する19世紀半ばの米英の新聞など資料20点を陳列。異国人と琉球人がお互いに相手にどう向き合ったかに焦点を当てている。

 黄金御殿特別展示室(有料区域)で12月14日まで。自了の「白澤之図」は11月5日以降は複製品を展示。