豊見城市に来年3月4日オープンする「沖縄空手会館」について、沖縄県議会の経済労働委員会(山内末子委員長)が6日、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、平良朝敬会長)に指定管理させる議案を全会一致で可決した。13日の本会議で正式に決める。指定管理期間は、オープンから20年3月末までの約3年間。

来年3月4日にオープンする沖縄空手会館の完成イメージ図(県空手振興課のホームページから)

 県は、沖縄空手会館の光熱水費、備品の維持管理費、人件費などを指定管理費として年間6300万円支払う。ビューロー側は初年度、展示施設の入場料や道場の使用料などの収入を計2300万円、県からの指定管理費と合わせて計8600万円と試算している。支出は同額分を見込んでいる。施設の具体的な運営計画は、今後、県とOCVBで詰める。

 県によると、OCVBのほか、スポーツジムの経営や管理をしている企業でつくる共同企業体や、空手大会を開催しているNPO法人世界硬式空手道連盟からも指定管理者として応募があった。事業計画や収支計算書、組織体制、施設管理の実績などを踏まえ、有識者らがOCVBを選んだという。

 経済労働委員会では、空手会館を訪れる外国人や空手界への配慮を求める声が挙がった。

 島袋大委員は「展示の多言語対応を忘れずに」と注文。瀬長美佐雄委員は、稽古や昇段試験で沖縄を訪れる海外弟子のために、簡易なホテルを併設してはどうかと提案した。新里米吉委員は、知事を会長として県内四つの空手団体が「沖縄伝統空手道振興会」にまとまったことを評価しつつ、「それ以外の団体ともしっかり連携を」と求めた。

 沖縄空手会館は、「空手発祥の地・沖縄」を世界に発信する施設。コート4面分の練習場、トレーニングルーム、沖縄空手の歴史や型を学べる展示コーナー、高段者が模範演武をする赤瓦の特別道場を整備する。基本計画の策定費用を含めた事業費は一括交付金65億円。

 オープニングセレモニーでは、沖縄伝統空手や古武道だけでなく、琉球舞踊の演目も取り入れることで沖縄の文化芸能を広く発信する予定。空手が2020年東京五輪の追加種目に選ばれたことを受け、県は、空手競技や事前合宿の沖縄開催を目指している。