旬の島野菜をふんだんに使ったアイデアメニューの数々。スープやケーキ、バーガーなど一つ一つの料理は、野菜本来のうまみと手作り調味料でしっかりと味付けされる。肉や魚、さらには卵や乳製品など動物性食材を一切使わないヴィーガン料理。初めて口にしたが、完全菜食という先入観は一気に覆された。

プレートの「今日のごはん」(右)と「お野菜バーガー」(左奥)、「グァバのムースタルト」(左手前)。旬の野菜を使って素材の良さを引き出すアイデア料理のレパートリーは多い

「自然いぬ。」の場所

自然素材のインテリアで落ち着いた雰囲気の店内で、店主の禰覇美鈴さん(左)と、チュロスを担当する高橋純也さん(右)=読谷村古堅

プレートの「今日のごはん」(右)と「お野菜バーガー」(左奥)、「グァバのムースタルト」(左手前)。旬の野菜を使って素材の良さを引き出すアイデア料理のレパートリーは多い 「自然いぬ。」の場所 自然素材のインテリアで落ち着いた雰囲気の店内で、店主の禰覇美鈴さん(左)と、チュロスを担当する高橋純也さん(右)=読谷村古堅

 読谷村古堅の外国人住宅の一角にある「自然いぬ。」。宜野湾市出身の禰覇美鈴さん(36)が2015年5月に店を構えた。すべて無農薬と自然栽培で9割ほどが県産。調味料は無添加で、みそ、塩こうじなど多くが手作りだ。

 丁寧な仕込みを経て「今日のごはん」というワンプレート(税込み千円)で提供される。取材日のメニューは「ベジミートローフ 野菜のデミグラスソース」「島とうふと島かぼちゃの甘酒照り焼き」「エリンギのシークヮーサーぽん酢」「島かぼちゃのココナツスープ」「玄米ごはん」「ごまからしな」…。

 照り焼きソースは砂糖を使わず自家製甘酒で作り、スープの隠し味にはレモングラスとショウガ。凝縮された島野菜の世界が広がる。

 禰覇さんは6年前に玄米菜食を始め、3年前に自らがヴィーガンにたどり着くまでは料理人やパティシエとして働いてきた。経験を生かしたケーキや焼き菓子も人気だ。

 バンシルーとシークヮーサーのレアチーズなど「ちょこっと意外な組み合わせ」が人気の秘訣(ひけつ)。バーガーは店外の催しに出向いて、特別メニューとして販売する。バターに間違えそうな豆乳のマヨネーズにヨモギのペースト、クリームチーズは豆乳と酒かすで風味を出す。禰覇さんは「野菜の味を引き出し、農家さんの気持ちを食べる人に伝えられたらと思う」と控えめに話した。(中部報道部・溝井洋輔)

 【お店データ】読谷村古堅183Mの1。木曜と金曜が営業日でランチタイムは正午~午後3時。午後6時まで開いている。座席数は10席で要予約。電話090(2715)5774。