随分と昔の事、関西に住んでいたおりに2度ばかり同じ友人と甲子園へ郷里の高校を応援にいった。ところが、あろうことか2度とも目の前でサヨナラ負け。2度目の負けの時に悔しさと興奮で友人が放った言葉が「あんたのせいよ!」。「?」。

「沖縄を変えた男」から

 それがトラウマで今でも勝ちそうな試合はテレビでもスーミーしながらの観戦である。甲子園とは見る者にさえ、ただの野球観戦ではないと覚悟を強いるようだ。

 甲子園出場を手にするのはそれこそ命がけ。1勝すれば喜んだ時代に栽弘義監督が優勝を公言する事は相当な覚悟が必要だったのだろう。たとえそれが非難を伴う方法だったとしても。

 幼い時の戦争体験をバネに、沖縄の野球に人生をかけた1人の男の孤独な闘いが壮絶に描かれる。(スターシアターズ・榮慶子)

 ◇シネマQ、ライカム、ミハマ、サザンで10月8日から上映予定